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睡眠障害

よく眠れない

  • 不眠に悩んでいる人は、人口の約20%といわれています。
  • 個人差が大きく、短い睡眠時間でぐっすり眠る人と、8時間以上眠らないとだめな人と様々です。
  • また、加齢とともに、眠りが浅くなったり、朝早く目が覚めたりします。
  • 睡眠時間は、遺伝子レベルで決まっており、他人と比較しても意味があまり無いとの説もあります。

不眠の種類

1)入眠障害(にゅうみんしょうがい)
寝つきの悪いタイプで、眠ろうとすればするほど眠れなくなるが、いったん入眠すると朝まで眠れるというもので、不眠症の中では一番多くみられます。
治療法として吸収と代謝が早く、効果発現までの時間が短く、作用時間が短い、短時間作用型の睡眠薬が有効です。
2)熟眠障害(じゅくみんしょうがい)
眠りが浅く、すぐに目が覚める、夢ばかりみて眠った気がしないと訴えるタイプで、老人の不眠や慢性的なストレス状態で多くみられます。
治療としては、長時間作用型の睡眠薬、心理療法等が有効です。
また、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考えられるため、その場合検査いたします。
3)早朝覚醒(そうちょうかくせい)
朝早く目が覚め、その後眠れないというタイプで、高齢者に多い傾向があります。ただし就眠が早すぎるだけで全体の睡眠量は足りているということもあります。

不眠の原因

1)体内時計のずれによる不眠
 体内時計は食事、運動、光などの様々な”刺激”によって調整されています。そのパターンが乱れると不眠となります。会社や学校へ出かけても強い眠気に襲われるので、集中力が低下しますが、夕方になると徐々に調子が出てきます。 原因となりやすいのが「夜更かし」です。
2)ストレスによる不眠
精神的なストレス、外科的手術のための入院、時差のあるの飛行機旅行など急激なストレス状況に対する一時的な反応として現れるものです。
3)精神障害に伴う不眠症
神経症、うつ病・うつ状態などのの精神疾患の部分症状として現れるものです。
4)アルコール飲酒による不眠
アルコールを毎晩飲んでいると、だんだん飲まないと眠れなくなり、次第に飲酒量が増え、寝つきはよいが、すぐに覚めてしまい、また飲むという悪循環を繰り返すようになります。
5)身体疾患、による不眠
夜間の不整脈や呼吸困難、咳、喘息(ぜんそく)あるいは発熱やかゆみなどの身体的苦痛や不快感のために不眠になることがあるので、この場合は内科的診断と治療が必要です。
6)睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に10秒以上呼吸が止まってしまう状態が毎晩続きます。そのつど睡眠が途切れるので熟眠できず、日中に強い眠気を感じます。家族が目を覚ますほどの大きないびきをかくので、家族から指摘されてわかる場合がほとんどです。15人にひとりがなるといわれ、男性に多いのが特徴です。疑いがある場合、当院では 簡易モニターを貸し出します。自宅で睡眠の状態を調べることができます。
7)足がむずむずしてしまう不眠
 ふとんのなかで「脚の中がほてる」感じがし、不快で衝動的に脚を動かしますが、そうすると一時的に症状が軽くなります。ドパミンという脳の伝達物質の低下が原因と言われています。貧血や腎不全などが原因となっている場合もあるので、血液検査が必要となります。ドパミン作動薬の「プラミペキソール」という薬で約8割が改善します。抗てんかん薬なども効果があります。

1)治療

1)原因についてまず、語ってみる
不眠の原因は、いろいろあります。まず、その事について医師と相談してみましょう。原因がわかれば、それだけで安心します。原因として甥のが「夜更かし」です。体内時計のずれが生じます。 対処法として、毎夜、同じ時間に布団に入る。朝起きたら外に出て日の光を浴びて体操する。食事は3食同じ時間にとるなど、規則正しい生活を行う事が必要です。
2)心理療法
現実的に避けられないストレス状況があることは当然です。一人で悩んでいては解決つかない問題も誰かに相談することで考えが整理されることも多いようです。不眠の人には、得てして「どうしても寝なければいけない」という “すべし思考”、「まったく眠れない」「一睡もできなかった」といった“全か無かの思考”のような極端な考え方をする人が多い傾向があります。これでは眠ることに意識過剰になり、かえって緊張状態になって、ますます不眠が強くなるという悪循環をきたすようになります。こういう場合は、「完全に眠れなくても大丈夫だ」というようにこだわりをゆるめることが大切です。また、心身の過度な緊張のある人には、リラックスする方法として自律訓練法を習得してみましょう。
3)薬物療法
不眠に対する薬物療法はあくまでも対症療法です。睡眠薬の使用にあたっては、その副作用、依存性の問題があるので、不眠症のタイプにあった適切な薬剤を選択することが重要です。医師の指示を守ることは原則ですが、減らす工夫をすることも大切です。
当院では、睡眠障害のタイプにより適切な睡眠薬を選択します。 [1]入眠障害 吸収と代謝が早く、効果発現までの時間が短く、作用時間が短い、短時間作用型の睡眠薬が有効。 ( ハルシオン、アモバン、マイスリー等 ) [2]熟眠障害 ( ロヒプノール、デジレル等 ) [3]早朝覚醒 ( ベンザリン等 ) [4]不安が強くて寝つけない場合  ( デパス等 ) [5]体内時計のずれによる不眠 メラトニン受容体作動薬   ( ロゼレム等 ) [6]むずむす脚症候群 ドパミン作動薬の「プラミペキソール」という薬で約8割が改善します。抗てんかん薬なども効果があります。 ( ビ•シフロール等 )
4)睡眠時無呼吸症候群に対する治療
治療法はマウスピースの装着やCPAP(酸素療法)があります。ダイエットも有効です。



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